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きれいな街の理由

タクシー

車の汚れや車内の臭いばかりでなくドライバー自身の身だしなみにも気を配る

車外でお客様を待ちお客様を迎えるのがMK タクシーのスタイル

都内を走るタクシーは総じて新しく、車内も清潔だ。通りすがりのタクシーを拾っても、座席の汚さに辟易することはない。行き届いた清掃は、日本人のきれい好きという性格の賜物だが、それをとことん極めたのがMKタクシーである。何しろ、ここの車はいつでもピカピカなのだ。

それは他社との差別化から始まったという。京都で設立された1960 年当時から、“挨拶”と“ 掃除”を徹底したと、グローバル事業推進室次長の斉藤幹人さん。「当時、タクシーはお客様を目的地まで届けるだけでした。サービス業という自覚がなかったのです。そこでイメージの改善を図る目的もあって、誰にでもできる“ 挨拶” と“ 掃除” を継続して行うことにしたのです」

出勤時には必ず大きな声で挨拶する。すぐに車庫へ行き車のチェック。少しでも汚れがあれば出庫の許可が下りない。掃除はマットの上の小さな糸くずや埃まで入念に取り除く。雨が降っていても車をきれいに保たなければならない。雨がやむたびに車体を拭き、汚れが酷いときには稼ぎ時だろうが車庫に戻って水洗いする。すべて、お客様に気持ちよく乗ってもらうためだ。

目的地まで乗客を送り届けた後には、一旦その場を離れてから車を停め、車内をチェックする。何より気になるのが内窓の汚れ、と話すのは、ドライバーの吉澤幸作さん。「整髪料や手のあとが付いていたりするので、必ずチェックします。難しいのは臭いですね。慣れてしまうと感じないことがあるので、お客様を降ろしてから一度外へ出て、新鮮な空気の中で自分の鼻をリセットしてから確認します。臭いが残っていたのなら、窓を開けて走りながら換気します」

身だしなみにも指導が入る。「ドライバーは髪を短く、整髪料も無香性のものを使用するなど、清潔感を保つようにしています」(斉藤さん)

さらに、営業中はニンニクなどの臭いがきつい食べ物は控え、夏場は替えの下着と靴下を持参して勤務中に着替えるという、徹底ぶりだ。

通りすがりにMK タクシーを拾えたあなたは、とてもラッキー。極上の乗り心地を味わえるのだから。

挨拶”と“掃除”は誰にでもできる簡単なこと。だが、続けるのは難しいと話す、斉藤幹人さん。