2020年への東京物語 [第1回]

江戸の大名庭園

その美しき庭を歩く

| 大名庭園

絵と写真で見る六義園の姿。

宝永元年頃 1704年頃 六義園之図(写)国立国会図書館
明治38年 1905年 中の島の写真 静嘉堂文庫所蔵
平成27年 2015年 中の島の写真

六義園の大泉水に浮かぶ中の島を中心に据え、絵図と写真を年代順に配置した。すると、時代によって風景が異なることが分かる。絵図は宝永2年8月に仙洞御所に献上された、狩野常信、周信、岑信親子による『六義園図』3巻の一部。その頃の中の島は木立も少なく、妹山、背山がすっきり見えていたようだ。江戸時代が終わりを告げ、多くの大名庭園が消えてゆく中、六義園は明治11年に岩崎弥太郎よって買収され別邸となる。続く古い写真は、日露戦争が終わり凱旋した将兵を岩崎家が六義園に招いて戦勝祝賀会を開いた年のもの。木立が生い茂り、中の島が鬱蒼としているのが分かる。続いて2015年の風景。絵図を参考に、中の島を整備。すっきりとした景観を復元している。