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Swallowing Aid Jelly

薬を包み込み、異物感なく
胃まで届ける服薬ゼリー

撮影・文/JQR編集部

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ゼリーとゼリーの間に薬を挟み込む。混ぜずに、スプーンですくって飲み込む。

ゼリーとゼリーの間に薬を挟み込む。混ぜずに、スプーンですくって飲み込む。

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苦手な味やにおい、飲み心地を感じさせず、薬をストレスフリーで飲める

錠剤がのどにつっかえる、複数錠を一度に飲むのが辛い、粉末が苦い……。薬を飲むたびに感じる不快感。それでも体のためとガマンしている人も多いのではないだろうか。それを解消してくれるのが「らくらく服薬ゼリー」だ。
 このゼリーは薬の味やにおいを寒天でできたゼリー状のオブラートで包み込み、胃まで届けるというもの。薬がのどにひっかかることなく、するんと通過する。成分の約85%が水なので、胃に入るとさっと溶ける。
薬剤師として病院で患者に接していた開発本部長の福居篤子氏が自身の経験を生かし、開発したものだ。
「入院中の患者様は毎日薬を飲みますが、飲み込みが困難な嚥下障害を持つ方がたくさんおられ、薬を飲むことに苦労されていました。また、小さな子どもさんは薬を飲むのがイヤだと言って、食事自体を嫌がることも多かったのです」(福居氏)
 薬をうまく飲み込めないと、のどにひっかかって炎症を起こしたり、誤って気管に入って肺炎などを誘発してしまうこともある。飲みにくいからと薬を砕いて飲むと、コーティングされていた成分が分解してしまったり、砕いた部分がのどを傷つけかねない。また、子どもが薬を飲むことを嫌がった時に味をごまかすためにヨーグルトや牛乳と一緒に服薬すると、たんぱく質が胃に膜を張ってしまうため薬の吸収率が悪くなり、薬効が十分得られなくなる。
 しかし当初、福居氏が会社から開発を指示されたのは、“どこでも薬を飲むことができる水”であった。自身の経験から水ではなくゼリーを提案したものの、社内で猛反対を受け、すぐに却下。しばらく時間を置いて、医療の現場で必要なのは水より絶対にゼリーであると再び提案したところ、そこまで言うならと社長自身が介護現場に足を運び、患者が薬を飲むことに苦労している場面を目にした。提案してから約1年。ようやく商品開発にとりかかったという。

すべてノンシュガー、ノンカフェイン、ノンアレルゲン。糖分を制限されている人でも安心して使える。

すべてノンシュガー、ノンカフェイン、ノンアレルゲン。糖分を制限されている人でも安心して使える。

薬を水でうまく飲むのは難しい

 ゼリーの開発にあたり、さまざまな検証を行ったところ、新たな発見が多数あった。
「まず、薬と水を一緒に飲むと、のどの筋肉に余計な負担がかかること。そして、薬と水ではのどを通る速さが違うので薬がのどに置いてきぼりにされてしまうこと。水と薬を一緒に飲んでも、約85%がのどに薬がくっついてスムーズに胃に届かないことがわかったのです」(福居氏)

1回1本使い切りのスティックタイプは携帯用としても便利。どこでも手軽に薬が飲める。

1回1本使い切りのスティックタイプは携帯用としても便利。どこでも手軽に薬が飲める。

 試行錯誤のうえ完成したゼリーは、すぐに医療や介護の現場で受け入れられた。患者は薬を飲むストレスから解放されるばかりでなく、吐き戻しやむせることがなくなった、薬の効きがよくなったという声も多数寄せられた。しかし、当初はレモン味だけだったため「子どもにはすっぱすぎる」とクレームが入り、それをきっかけにいちご味やぶどう味など、子ども向け商品の発売に至ったという。さらに、漢方薬は苦みや独特の香りも薬効のうちと漢方医からいわれ、苦みを50%だけカットする漢方薬用もラインナップに加えた。
 体調をよくするための薬がストレスや新たな病気を招いたり、効果が十分に得られないのでは元も子もない。服薬をサポートするゼリーを活用して、薬と上手に付き合いたい。

●お問い合わせ先 株式会社龍角散 
http://www.ryukakusan.co.jp/
0120・797・010(10:00〜17:00/土・日・祝日はのぞく)

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