大分県日田市 梅の里、大山町の極上梅酒「ゆめひびき」

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樽仕込高級梅酒「ゆめひびき」
内容量:500ml
アルコール:20%
価格:3333円(税別)(風呂敷付)
原材料:大山産鴬宿梅、醸造アルコール、液糖
●お問い合わせ先/ひびきの郷 大分県日田市大山町西大山4587番地 ☎0973-52-3000
http://shop.hibikinosato.co.jp

契約農家が丹念に育てた鶯宿梅を使い、ホワイトオークの樽で長期熟成された梅酒

 大分県日田市大山町は山間に広がる森の里だ。平坦な土地はないに等しく、傾斜地はもちろん米作に適していない。そのため1960年頃から村を挙げて梅や栗の栽培を積極的に推し進めてきた。政府が米作を推奨する中にあって、「梅栗植えてハワイへ行こう!」とユニークなキャッチフレーズを掲げた取り組みは成功を収め、農家の収入も増えた。大山町は日本全国で最も住民のパスポート所持率が高いことで知られている。これが一村一品運動の先駆けである。

 以来、大山町は品質の良い梅作りに取り組み続けている。技術改良はもちろん、豊かな山林資源を活かしたオリジナルの堆肥も開発した。土が健康になれば、梅は活き活きと枝や根を張り病害虫を寄せ付けなくなる。農薬の使用量も自然に減るという訳だ。

 手間を惜しまず育てた梅の木は、今では1万2000本を数えるほど。3月には南高梅を筆頭に、七折、白加賀、鶯宿など9種類の梅の花が咲き競う。そして5月下旬から7月には青い実がたわわに実る。この時期、農家は実を収穫し、梅干しやジャムへ加工するなど大忙しだ。

最上級の梅を使用して海外の品評会でも高評価

つややかな青梅の輝きは、丹精込めて木を育てたたまものだ。

つややかな青梅の輝きは、丹精込めて木を育てたたまものだ。

 こうして「緑のダイヤモンド」と言われるまでになった大山町の梅。その品種のひとつ、鶯宿梅で作られる梅酒が「ゆめひびき」である。なかでも「樽仕込高級梅酒ゆめひびき」は、3年間熟成させた梅酒をさらにウイスキーを抜いたホワイトオークの樽に仕込み追熟させたもの。梅の甘酸っぱさをモルトのほのかな香りが際立たせ、ホワイトオークの爽やかな刺激が芳醇なコクを上品に包み込む。その味わいは滋味に富み、官能的ですらある。

 鶯宿梅の名の由来にもロマンがある。平安中期、清涼殿(天皇の御殿)の梅が枯れたため、紀貫之の娘、紀内侍の庭の梅を移すことに。その枝に「帝からのお達しでこの梅の木を移すことになったとはいえ、毎年この梅の木で巣を営む鶯は、さてどこに巣を営んだらいいのでしょう」との和歌一首が結ばれていた。それを詠んだ天皇は、梅の木を返したという。

 満開の梅の花の中、枝から枝へ飛び交う鶯。羽を休めての美声が山々にこだまする。「ゆめひびき」は、そんな長閑な風景と誠実で勤勉な農家が育くみ仕込んだ、極上の梅酒である。

撮影(左ページ)・文/飯田裕子 撮影(右ページ) 内藤サトル

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