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Article 9 of the Constitution

戦争を放棄し平和を希求する
「日本国憲法第九条」

文・撮影/JQR編集部

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憲法九条はたった8行。だが、それは人類の理想・目的を掲げている。

憲法九条はたった8行。だが、それは人類の理想・目的を掲げている。

世界でも類を見ないと言われる憲法九条。
広辞苑でその内容を読んでみる

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平和をイメージするのは容易い。だが、不思議なことに、その平和を実現するのは極めて困難である。人類は争いを繰り返し、懲りもなく歴史を憎悪の血で染めてきた。日本もかつて自ら戦争に進み、その結果、多くの国民を死に至らしめ、近隣諸国を侵略して取り返しのつかない犠牲を強いたのである。
 戦後制定された日本国憲法。その第九条には、日本国民は戦争を永久に放棄すると明記されている。にも関わらず、「安全保障環境が変わったため、集団的自衛権が使えるようにする」という安倍政権の提案が今、国会で論議されている。その提案に対して多くの憲法学者が異を唱え、多くの国民が反対の声を上げているのは周知の通りだ。安倍政権と自民党は九条の読み方を変えていると指摘しているのである。
 読み方を変えている? 
 そもそも憲法九条は、様々な解釈ができるような、込み入った、難しい条文なのだろうか?
 そこで、改めて九条を読んでみることにした。九条の条文を下に掲載したので、皆さんにも読んで欲しい。そして、単語の意味を広辞苑で引き、右の表にまとめた。
 意味を取り間違えようもない、実にシンプルで分かりやすい条文だと思うが、いかがだろうか?

[日本国憲法第九条]

①日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

有斐閣の六法全書は条約を含めて6500ページに及ぶ。岩波書店の広辞苑も3000ページのボリュームだ。

 安倍総理は、安全保障の状況は変わったと言う。だが、積極的平和外交を唱えるのなら、武力を持って戦うよりも、この憲法九条を広めることこそが、その趣旨に合うのではないだろうか。
 ちなみに「侵略」の意味を広辞苑で引いてみた。『他国に侵入してその領土や財物を奪い取ること』、とあった。

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