JQR TOP INTERVIEW – ハバス・ワールドワイド・ジャパン株式会社 代表取締役 スティーブン・コックス氏

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西欧式グローバル化か、日本式グローバル化か?

グローバル化を望むのであれば、日本のブランドは、世界に向けた自社のリポジショニング(再定義)が必要です。そこで私たちは、日本企業がその新しいポジションをまずは日本でのコミュニケーションに取り入れ、次に国外でのコミュニケーションへと広げることをお手伝いしています。当社は世界中に人材を揃えていますから、日本ブランドのグローバル化を各地の文化にうまく適合させて、しかも一貫性のある方法でスピードアップできます。従来、海外進出に成功した日本の大企業は、大抵あるビジネスモデルに従ってきました。それはニューヨークや上海やパリに拠点を置き、現地の社員に事業を任せるというやり方です。この方法は、顧客が求める製品やサービスは地域により異なり、マーケットシェアの状況も市場によって異なる、という至極な理由によるものでした。今後グローバル化を目指す企業は、このような伝統的な方法に従うのか、それとも全市場をリンクする方法を見つけるのか、どちらかを選択することになるでしょう。今、マーケティング広告企業が直面している大きな課題は、国内市場と海外市場の橋渡しができる新たなモデルを見つけることです。

では日本企業にとって、グローバル化とは、西欧のモデルに従わなければならないという意味でしょうか? これまではいつも、世界中で当たり前だった「西欧式」のキャンペーンを展開するしかありませんでした。しかし今日では、日本のブランドは十分に力をつけ知識も豊富ですから、広告の世界にも「日本式」を導入できるのです。問題は、日本企業にその気があるかどうかです。

PROFILE

スティーヴン・コックス氏はカナダのウィニペグ出身。知日家の父親の影響で日本文化に触れながら成長した。大学では国際政治学を専攻し、25 歳で来日。トヨタに勤めた後、音楽業界へ、さらに広告業界へと転身。コピーライターからクリエイティブ・ディレクターまで、広告分野の幅広い経験を積み、2 年ほど前にハバス・ワールドワイド・ジャパンの代表取締役に就任。

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