スペイン国王に献上された銀座限定の極上カステラ

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銀座文明堂 天下文明極上カステラ6,300円

 

450年の時を経て和菓子に進化した南蛮菓子

一説によると、カステラの原型となる菓子は、紀元前3世紀のスペインに登場した。慶事に欠かせない甘味であったという。

時代は下り、ポルトガルの宣教師によって日本に伝えられたのが、室町時代末期のこと。舶来のお菓子は以来、日本人の味覚に合うよう独自に改良を重ね、現在のカステラへと進化した。

このカステラを芸術の域まで高めたのが、1900年創業の『銀座文明堂』である。

カステラの材料となる卵には個体差があり、また、焼く温度や時間を同一に設定しても、日によって焼き上がりが違う。このため銀座文明堂では“カステラは生き物”と考え、日々職人が生地の微妙な状態を見極め、火加減と焼成時間を判断し、一釜ずつ焼き上げているのだ。

そのカステラの集大成ともいえるのが、最高技術顧問の森幸四郎氏が長い年月をかけて作りあげた『天下文明極上カステラ』である。

試行錯誤を経て選び抜かれた素材を使用。カステラの命となる卵は栃木県「蛍の里」の有精卵を使い、卵黄を通常のカステラより3割ほど増やした。四国・阿波特産の手造り和三盆糖で奥行きのある甘さに。さらに、英国のコッツウォルド・ハニーを加えてコクのある味わいに仕上げている。

もうひとつの注目したいのは、このカステラを焼き上げる職人たち。『天下文明極上カステラ』は、銀座文明堂で働く数十人の熟練職人の中でも、選りすぐりの職人にしか焼くことを許していない。そのため、生産は週に2回のみと限定されている。カステラには担当した職人の焼き印を押が押されているが、それは、その技術と味に絶対的な自信を持つという証なのだ。

2008年にスペイン国王ファン・カルロス一世陛下が来日した際、献上されたという『天下文明極上カステラ』。スペイン〜ポルトガルの昔ながらのお菓子が、このように進化したことに、陛下はどのような感想をお持ちになったのだろうか?

ひと口ふくめば、芳醇な香りと上品な甘みが口いっぱいに広がる。それはまさに幸せな一瞬。重厚な桐箱で、存在感も抜群だ。

 

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贈答や格別な人への手土産に最適な、気遣いが感じられる一品。

 

お問い合わせ先
銀座文明堂 銀座5丁目店
東京都中央区銀座 5-7-10 中村積善会ビル 1F
03-3574-0002

撮影/長尾 迪 取材・文/山本久美

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