地元松阪で味わいたい

松阪牛グルメ案内

日本三大和牛のひとつ「松阪牛」は、美味しさもさることながら、値段も高い。
リーズナブルで気兼ねすることなく、最高級の「松阪肉」を食べられる。そんな地元のお店を紹介しよう。

写真/塩川真悟、高見尊裕 取材・文/中井シノブ

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肉質の良さがわかるきれいな霜降り。手前から上赤身1450円、(左)あぶり焼2300円、特選ロース2500円、(右上)上カルビ1750円。七輪で網焼きにすると余分な脂が落ちる。

◎焼き肉

一升びん 本店

「上質な牛のいろんな部位の違う味わいを楽しんでほしい」と店長の大田雅元さん。

創業から54年、松阪牛を一頭買いし、すべての部位を大衆的な値段で供してきた焼き肉店である。霜降りの特選ロースやカルビだけでなく、幻のホルモンといわれる、柔らかで肉厚な小腸など、鮮度が命のホルモンが味わえるのもこの店の魅力だろう。味の決め手は、創業以来の「秘伝の味噌ダレ」。当時はまだまだ一般的に食べられなかったホルモンを、より美味しく食べやすくと、味噌をベースにして作ったという。部位によって厚さや大きさを切り分けるのも、肉を知りつくす店ならでは。三重県で12店舗を展開するこの店だからこそ、その新鮮な旨味を、毎日変わらず味わえる。

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松阪市南町232-3
TEL:0598-26-4457
時間:11:00〜22:00 (L.O.)
休日:無休

松阪牛の握り各800円。肩とバラの間の肉を塩か山葵で味わう。

●寿司

壽し萬

四代目の近藤修一郎さん。大阪の寿司店のほか、海外の寿司店でも腕を磨き、実家の「壽し萬」に戻った。

創業は昭和26年。伊勢湾産の魚介類を主に、その時季一番のネタを味わえる寿司店。現在は三代目と四代目で店を切り盛りする。「松阪牛は、信頼する店から毎日仕入れます」と若店主の修一郎さん。さしみでも食べられる新鮮なA5ランクの肩とバラの間の肉をさっと炙り、握りにして出す。口に入れた途端に溶け出す脂の程よい温度。さっぱりした酢飯や山葵が、その旨味を引き立てる。「牛トロ巻」や「松阪牛肉吸」なども人気で、「松阪牛の寿司はここで」と通う客も多い。

14DATA
松阪市平生町14 ゆめの樹通り
TEL:0598-21-1891
時間:11:00〜13:30(L.O.)
  17:00〜21:30 (L.O.)
休日:木曜

●ステーキ

西洋肉料理 岡

「自分が見極めた松阪牛しか使わない」と、店主の岡勲さん。大切なのは、自分の料理に合う肉を仕入れることと言う。ステーキ肉は、20日間ほど自家熟成させて、さらに旨味を凝縮させる。火をいれては休ませることを繰り返し、焼き加減を確認し、テーブルに運んだ後も、鉄板の上で少しずつ火が入ることを計算して焼き上げる。すっとナイフが入るフィレは、口に入れると静かにほどけながら高い香りを放つ。細かく砕いた天日塩の塩梅も抜群で、ソースなど一切いらない極上の味わいだ。

東京のイタリア料理店で修業を積み、父の後を継いだ2代目の岡勲さん。素材重視などのエスプリも大切にする。

日本酒でフランベしてバターを添えた「フィレステーキ(200g)」。スープ、サラダ、パンかライスが付いて8000円(税込)

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DATA
松阪市内五曲町115-20
TEL:0598-21-2792
時間:11:00〜14:20(LO)
  17:00〜20:20(LO)
休日:火曜、第2水曜

特選松阪牛すき焼きは1人前9700円~2万1800円。写真は1人前1万5800円の肉。赤身と脂身のバランスがよく、口に入れた途端に溶けていく。まずは牛肉を、その後野菜や豆腐を焼いて、最後には肉汁をご飯にかけ、肉の旨味を余すことなく味わう。

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◎すき焼き

味と香りの松阪牛 かめや

女将の西村美紀子さん。コクがあるのに後味はすっきりした秘伝のかえしは、女将のみが知る一子相伝の味。

「味と香りの松阪牛」をキャッチフレーズに、創業の昭和23年以来、A5ランクの松阪牛のみを商ってきた。すき焼きのほか、ステーキやビーフハンバーグステーキなど洋食メニューもあり、牛肉通を楽しませる。映画監督の小津安二郎や松下電器(現パナソニック)創業者の松下幸之助など、各界の著名人がしばしば足を運んだことでも、この店の力量が知れる。「特選松阪牛すき焼き」は、綺麗なさしの入ったロース肉を、厚めに切って肉感を味わわせる。味付けは砂糖と秘伝のかえしのみ。すっと脂身がとけて濃い旨味が広がり、何度でもおかわりしたいほど。

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松阪市京町508-4
TEL:0598-21-0109
時間:11:30〜20:00
 (準備や売切れ次第で終了することもある。)
休日:無休(臨時休業あり)

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