軽(KEI)は理想の自動車です

ニッポンの小さなクルマ

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「軽四輪」は日本の自動車規格における一番小さな規格。
車内は狭くて窮屈。その昔は安いだけが取り柄だった。
しかし、近年この軽が大変身。工夫や技術で狭さの壁を乗り越えた
小さな車は、とてもビッグな車になったのです。

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燃費良し! 小回り良し! 広さ良し!?

軽自動車の乗り心地

軽自動車が人気だ。2015年5月の販売ランキングでは、
上位10車種のうち軽自動車が7車種を占めた。
小さな車が進化に進化を重ね、大きな人気を得た理由とは?

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の発表による。

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の発表による。

国内の新車販売台数に占める軽自動車の割合が、昨年初めて4割を突破した。人気の高まりを考えると、近い将来、日本の車の半分は軽自動車になるだろう。以前は「小さくて窮屈」「安っぽい」というイメージがあった軽自動車だが、最近の車種は洗練され、車内も広々としているという。そこで実際に軽自動車をレンタルして、その人気の秘密を体験することにした。試乗に借りたのはダイハツのムーブで、レンタル料は6時間まで5832円だ。

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 キーを受け取り、まずは慎重に運転するり出す。前後左右を確認すると、すぐに視界が広いことに気がついた。小さな車体だからか、左右がよく見通せる。道がいつも以上に広く感じられ、込み入った車列でも、他車とのスペースに余裕があるのでストレスを感じない。回転半径がわずか4.4mで、狭い道での方向転換も楽勝だった。車体も820kgと軽く、そのためか思いの外、加速もいい。信号で止まる直前の車速が11Km/hになるとアイドリングストップが働くなど最新の機能を持ち、走行燃費は31Km/Lという省エネぶりだ。 こうして見ると、人口が増え資源が枯渇し、環境に配慮しなければならない時代にあって、「小さい車」は、車のひとつのコンセプトなのである。

コンパクトな車内からの視界は広く、周囲を良く見渡せる

コンパクトな車内からの視界は広く、周囲を良く見渡せる

見た目は小さいけれど、中は広々!
軽の快適さを生み出す技術とは

課せられた「小さい」規格の中で、より進化した軽自動車作りに邁進するスズキ株式会社。
開発担当者に、快適さを生み出すアイデアや技術を聞いた。

4月の中旬、浜松にあるスズキ本社へ行き、人気の軽自動車「エブリイワゴン」に試乗した。まず驚いたのは、その車内の広さだった。天井が高いばかりでない。足元も広々して窮屈さを感じさせない。
「特に後ろの座席はリッターカー(排気量1000ccの車)よりもずっと広く、ゆったりしています」
 こう話すのは、チーフエンジニアの水嶋雅彦さん。軽自動車は小さい規格だからと言って普通車を単純にダウンサイジングするのではなく、一から軽自動車として設計するという。普通車との大きな違いは、まずボンネットの短さにある。
「エブリワゴンは軽自動車のサイズの中で車内空間を広くとるために、ボンネットを短くしてエンジンを床下に格納しています。また、タイヤも車内を狭くする要因のひとつですから、車体の前後へ押し出すように設計しています。そのため、ホイールベース(前輪と後輪の間)が普通車よりも格段に長くなりました」(水嶋さん)
 広い空間を求めて試行錯誤した結果、ボンネットが短くなり、ボンネットが短くなったことで車間距離を把握しやすくなった。また、タイヤが四隅にあることで回転半径が小さくなり、狭い道でも運転しやすいというメリットも生まれた。運転が得意でない人でも軽自動車が運転しやすいのはこのためである。

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話を聞いた、エブリイワゴン開発担当者のふたり

水嶋雅彦さん

「大きな自動車にはない面白さや遊び心を軽自動車に取り入れたいですね。休日、趣味のためのツールのひとつになればと思います」

入手由貴さん

「長距離を運転していても窮屈さがなく、疲れず、安心して乗れる、使い勝手のいい軽自動車をデザインしていきたいです」

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