日本の誇れる健康飲料

千秋育子の「一語一絵」 Vol.1

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Vol.1 日本の誇れる健康飲料

先日、2 年に一度行われる世界ヤクルト会議が神戸で開催されました。会場には全国、そして全世界から3000 人の優秀なヤクルトレディが集結!

ヤクルトは世界32 の国や地域で販売されていて、今では日本以上に世界で売上を伸ばしているのです。国によってはヤクルトレディが憧れの職業であったり、大卒より初任給が多かったり。日本人が長生きなのはヤクルトを飲んでいるから、などと言われたりしています。

ヤクルトと言えば、ズバリ、シロタ株。発見したのは代田稔博士。博士が育った長野県飯田市は周囲を高い山に囲まれた寒村。昔はほとんどの家庭が貧しく、満足に栄養を取れなかったため、赤痢や疫痢などの感染症で子どもが次々と命を落としていったのでした。

そんな現実に直面して、「一人でも多くの人に健康になってもらいたい」と、代田博士は予防医学を志したのです。

そして1930 年に、京都帝国大学医学部微生物学教室で、生きて腸に達し、悪い菌を退治する乳酸菌を発見。その培養に成功したのでした。それを製品化したものが「ヤクルト」なのです。

日本で発売されている「ヤクルト400」には、このシロタ株を1 本(80ml)当たり400 億個も含んでいます。まさに最強の乳酸菌飲料ですね。私は、韓国のエステであかすりをした後、仕上げにヤクルトを全身にかけられたことがあります。台湾の超高層ビル台北101 に入っている高価なジュエリー店の商談テーブルにはヤクルトが置かれていました。また、シンガポールのホテルの朝食バイキングでは、日本でには無い大きなサイズで、グレープ味やオレンジ味のヤクルトを見つけて真っ先に飲みました。

ヤクルトのボトルの形状は独特ですが、それを「立体商標」と認めなかった特許庁が審査をやり直し、2010 年に商品名がなくてもその形だけで商標を認められるようになったのです。

代田博士が発見したシロタ株は、博士の心の贈り物。「ヤクルト」は日本の誇れる健康飲料です。

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